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今日まで急性膵炎に対する関心は殆ど、その重症化の問題や重症急性膵炎の診療や対策に集中されている。厚生労働省難治性膵疾患調査研究班の報告では、死亡率は軽症型で0%に対し、重症型では30%と推計されている。
この高い死亡率のため特定疾患に指定され、その診療の確立が急務とされているのは当然であるが、その一方、軽症急性膵炎はあまり注目されていないため、軽視されているのが現状である。
しかしながら、この疾患が各年齢層の人々の健康に及ぼす弊害、影響は多大かつ重大である。
原因がウィルスの可能性が高いこの疾患、きわめて軽症を含めると年間1000例(外来)を超え、多い日で1日10〜20例に及ぶ(向ヶ丘遊園クリニック:2004年〜2006年統計)消化器症状の原因として中心的存在であるばかりでなく、その合併症、続発性は他科に及び症状は多彩である。また、続発する微熱、頭痛、だるさ等から起因する長期的な体調不良は社会に対して影響が少なくない。
頭痛、胃痛、下痢、悪心、嘔吐等消化器症状のほか、眩暈(めまい)及び失神、持続する咳等、症状は呼吸器、脳神経、及び耳鼻喉科領域に及び、逆流食道炎(GERD)の1原因となっている疑いが強い。
また、心療面でうつ病との関係も考えられる。
今後更に一般的な症状と膵炎との関わりを研究検討し、地域医療に役立てたいと考えている。 |