お年寄りの膝の痛みの原因として、最も多いのが変形性膝関節症です。
関節では滑らかな軟骨が骨の表面を覆っています。 これは関節のスムーズな動きのために欠かせないものです。ところが、けがや長年の歩きすぎ、体重の増加など、膝に負担がかかることにより、この表面の軟骨がすり減り表面がざらざらになってくると、 関節がスムーズに動かなくなり痛みの原因になります。 歩き始めは関節の痛みやつっぱり感がありますが歩き出すとむしろ痛みは楽になるのが特徴です。やがて軟骨の摩耗が進むと、関節が炎症を起こし水がたまるようになったり、膝の内側の痛みとともにO脚変形が起こり痛みで歩行が不自由になってきます。関節の動きが悪くなると正座や和式トイレでしゃがんだりしにくくなることもあります。
当院では、変形性膝関節症に対してヒアルロン酸の関節内投与を行っています。
ヒアルロン酸とはアミノ酸の一種であるムコ多糖で、水と結合しやすい成分を多く含んでいるので、1gで約6リットルの水分を保持できるほど保水力に優れています。またヒアルロン酸の水溶液は非常にねばねばしていて粘度が高いのも特徴です。
ヒアルロン酸の関節注射は、約20年の歴史を持ち、広く行なわれている関節痛の治療法です。軟骨や関節液の構成成分であるヒアルロン酸を注射することによって、加齢などにより減少したヒアルロン酸を直接補い、さらに関節でのヒアルロン酸の産生能を高めたり、痛みや炎症を抑えたり、関節の滑りを良くする(潤滑作用)効果があります。穏やかな効き目で、週に1回程度を定期的に注入できるのが利点です。
その他、ステロイド剤は強い痛みや炎症を抑える目的で同じように用いられ、即効性があります。しかし、糖尿病など易感染性の疾患をお持ちの方には使用することができない場合があります。
【関節内注入後の注意!】
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当日は入浴を控える。 |
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注射したところをもんだり、不潔な手で触ったりしない。 |
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急に激しい運動をしない。 |
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関節内注入後は、感染を避けるためにその日の入浴は控えて、また注射した部位をもんだり、不潔な手で触ったりしないようにしましょう。痛みが楽になるとついつい、いつもより余計に歩いたりして、ひざに負担をかけて、また悪化させてしまいます。急に激しい運動をしないように気をつけましょう。 |
また、ご自宅でできるトレーニングや生活指導をご紹介します。
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太ももの筋肉を鍛える運動をしましょう!
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)(太ももの筋肉)の筋力が低下すると、膝への負担が大きくなります。適切な運動を無理のないように続けましょう。
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太りすぎに注意しましょう!
体重が増えると、膝への負担が大きくなります。少しでも膝への負担を軽減するために適切な体重を維持するよう心がけましょう。
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膝を温めて血行をよくしましょう!
膝を温めて、冷やさないように心がけましょう。また、長時間の歩行や正座は避け、膝を十分に休ませましょう。
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