メディカルコンプレックス新橋

東京都港区新橋 新橋心療内科

東京都港区新橋にある新橋心療内科は、
心療内科・精神科・ED相談の病院です。

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新橋心療内科
治療方法

■少量の薬剤による治療が中心となります。

睡眠導入剤
抗不安薬
抗うつ剤
頭痛薬
ED治療薬
AGA
   
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睡眠導入剤

睡眠導入剤の分類

 ベンゾジアゼピン系薬剤の中で特に睡眠促進作用を強く有するものが睡眠導入剤として用いられている。たとえば先発製品名、ジェネリック薬の順に=でつないで紹介すると、以下のものが代表的である。

  • ハルシオン=トリアゾラム=パルレオン=ミンザイン=アサシオン=アスコマーナ=ハルラック=カムリトン=トリアラム=ネスゲン
  • ロラメット=エバミール〔これはジェネリックではなく併売品〕
  • レンドルミン=ブロチゾラム=プロゾーム
  • サイレース=ロヒプノール〔これはジェネリックではなく併売品〕
  • ユーロジン
  • ベンザリン=ネルボン〔これはジェネリックではなく併売品〕=ニトラゼパム
  • エリミン
次の二種は分類が異なるが実際には睡眠導入剤としてベンゾジアゼピンとほぼ同じ扱いでよいと思う。
  • リスミー
  • アモバン=ゾピクール
場合によっては次の二種も使用できる。
  • ラボナ
  • べゲタミンA、B
比較的最近の薬として次の二種がある。
  • マイスリー
  • ドラール
 新しい分だけ、危険とする体験談も少ないが効果は従来薬とほぼ同じと考えてよい。
速く効いて体内で速く分解されるものと、ゆっくり効いてゆっくり分解されるものがあるので効果に違いが現れる。各個人の体質により分解酵素が異なるので効果の開始・持続時間には個人差がある。また使用開始の頃と1ヶ月後くらいでは効果が異なる。使い始めには効果が強くあらわれ、1週間程度たつと効果は安定してくるので自分の場合にはどのような効き方をするか評価できると思う。1週間して「効かなくなった」と誤解することがあるが、1週間経過してからの効き方が本来の効き方である。
睡眠を安定させる方法としてSSRI、SNRI、抗てんかん薬、第一世代抗精神病薬、第二世代抗精神病薬などを用いる方法もある。背景にうつやてんかんの傾向がある場合があるからである。ビタミンB12(メチコバールなど)には睡眠リズムを整える効果がある。メラトニンは処方薬ではないが効果があると話題になった。光線療法が用いられることもある。朝時間を決めて、かなり明るい蛍光灯の前で光を浴びて、メラトニンを生成させる。
単純化しすぎではあるものの、目安を記す。

  • 超短時間型(寝付きをよくする)=ハルシオン、レンドルミン、マイスリー、リスミー、アモバン、サイレース。
  • 中間型〜長時間型(中途覚醒を防ぐ)=ユーロジン、ベンザリン、ドラール。
  • 自分の場合の効き目をつかんでおけばとても人生が楽になる。

 アルコールは併用しないこと。アルコールは寝付きをよくするが睡眠を浅くし、睡眠の質を悪くする。途中でトイレに起きることも多くなる。
副作用についてはあまり心配しなくてよい。アモバンなどは次の日の朝、口が苦いが、特に重篤な副作用ではない。かつては睡眠導入剤を飲んでからあとの、夜中の記憶が障害されるタイプの記憶障害が報告されたが、あわてないで服用を継続すれば消えることが分かっている。使用法を正しく守れば安全である。

 漢方薬でゆっくり対処する方法もある。たとえば、つむら12 柴胡加竜骨牡蛎湯、つむら11 桂枝加竜骨牡蛎湯を用いる。体質改善に役立つ。

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使い分け

 睡眠薬使用のガイドライン 一般名で表示、()内は代表的製剤名

  • 神経症的傾向が弱く、脱力・ふらつきが出やすい人には抗不安作用・筋弛緩作用が弱い薬剤を使う。
    --入眠障害ならゾルピデム(マイスリー)、ゾピクロン(アモバン)
    --中途覚醒や早期覚醒ならクアゼパム(ドラール)
  • 神経症的傾向が強く、肩こりなどを伴う人には抗不安作用・筋弛緩作用を持つ薬剤を使う。
    --入眠障害ならトリアゾラム(ハルシオン)、ブロチゾラム(レンドルミン)、エチゾラム(デパス)
    --中途覚醒や早期覚醒ならフルニトラゼパム(サイレース)、ニトラゼパム(ベンザリン)、エスタゾラム(ユーロジン)
  • 腎機能障害、肝機能障害がある人は代謝産物が活性を持たない薬剤を使う。
    --入眠障害ならロルメタゼパム(ロラメット)
    --中途覚醒や早期覚醒ならロラゼパム(ワイパックス)

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不眠症の鑑別診断

  不眠症については、以下のものを鑑別する。

  • 環境因(騒音、光、湿度、温度)
  • 身体因(疼痛、掻痒)
  • 薬剤性不眠
  • --抗結核剤 イソニアチド --降圧剤 レセルピン --降圧剤 メチルドーパ --βブロッカー プロプラノロール --抗パーキンソン剤 ドーパ製剤 --インターフェロン --コレステロール合成阻害薬 ロバスタチン
  • 睡眠時無呼吸(激しいイビキ、窒息感、体型中途覚醒、昼の過眠など)
  • むずむず脚症候群
  • 周期性四肢運動障害(睡眠時の下肢不随意運動の自覚)
  • 睡眠相後退症候群
  • うつ病
  • 睡眠相前進症候群(高齢者の早朝覚醒)
  • 中途覚醒型不眠
  • 入眠障害型不眠
  • 自分は眠れないという固い思いこみ

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不眠は致命的ではない、しかしかなりつらい

  不眠は非常に高頻度の問題である。充分な睡眠は多種の条件が揃ったときにはじめて得られる。その条件が一つでも欠けたら不眠になる。従って様々な原因の不眠が発生する。睡眠には体調を整える調整作用があるので、不眠が続くと体調調整機能がストップしてしまう。まず睡眠障害の背景に元の病気がないか検討する。その後に薬剤を用いて睡眠を確保すればそこから自分の体内の調整作用が作動するのでかなり楽になる。寝る子は育つというが、大人も寝ているうちに治る、という面がある。ノンレム睡眠=徐波睡眠は脳が寝ていて体が起きている。生体にとって絶対必要ではない。浅い睡眠すなわち夢を見るレム睡眠=逆説睡眠は脳が起きていて体が寝ている。これは生命維持において必須である。実験的にレム睡眠を遮断すると急速に体調が悪化する。「眠れないとき、リラックスして、目を閉じておくだけで充分」とよく言われる。「まったく眠れない」と語る人に病院に泊まってもらい、脳波計をつないでビデオで撮影するとそれなりに寝ていることが多いと報告されている。

 眠れないのは本当につらいし、夢にうなされるもの嫌だ。浅い眠りで夢を何度も見た日は、朝から苦しい。そして夢の不思議なこと、言うまでもない。明恵の夢日記からフロイトまで。深層心理への入り口である。

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抗不安薬

ベンゾジアゼピン抗不安薬 マイナートランキライザー

 製品名を挙げる。おおむね、先頭が先発薬、=で結んだあとがジェネリック薬である。

  • リーゼ=エモレックス=イソクリン
  • デパス=エチゾラム=メディピース
  • ワイパックス=ユーパン=ロルメタゼパム
  • ソラナックス=コンスタン=メデポリン=アルプラゾラム
  • レキソタン=セニラン
  • セルシン=ホリゾン=ジアゼパム
  • セパゾン
  • メンドン
  • メイラックス=メデタックス=ロンラックス
 代表的なものだけで以上である。他にもたくさんある。それぞれにジェネリック薬が発売されていて、調べてみないと分かりにくい。神経伝達物質であるGABAを介して作用する。作用は共通のものがあり、

  • 抗不安作用(会議のときの緊張をやわらげる)。
  • 筋弛緩作用(肩こりをほぐす)。
  • 鎮静・催眠作用(軽い眠気。これを利用して睡眠前に用いてもよい。)
  • 抗てんかん作用(ランドセン=リボトリール〔これはジェネリックではなく併売品〕が代表的)。

 たとえば「デパス」の適応症には心身症が含まれ、この中には胃・十二指腸潰瘍まで含まれる。そのほかに筋収縮性頭痛、頸椎症、神経症、睡眠障害、腰痛症が列挙されている。上記四つの効果の応用である。 ほぼ同じ系統のものとして抗不安薬セディールがあり、GABA系ではなくセロトニン・ドーパミン系を介して作用する。効果は従来薬とほぼ同じという印象である。以上の中では抗不安薬ワイパックス=ユーパン、さらには睡眠導入剤の項目で紹介しているロラメット=エバミールについては代謝経路が単純なので他剤との相互作用が少なく、アルコールの影響も少ないと評価されている。

 不安性障害(パニック障害、社会不安障害SAD、全般性不安障害 GAD、強迫性障害、その他)にはSSRI、SNRI、三環系抗うつ剤と並んで第一選択薬である。軽症うつ病にも第一選択薬としてよい。うつの背景にも前景にも不安があるからであり、そこをターゲットとして治療することで効果が実感できる。救われたと思うものだ。

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依存性の心配

 これらに共通しての多くの人の心配は依存性である。処方量を守り、生活を整えていく限り、問題はないので安心して欲しい。「睡眠薬は依存性があるが安定剤なら安心だ」という話も間違いである。どちらも処方量を守っていれば問題はない。一方、イソミタール、ブロバリン、市販のドリエルなどは依存性が心配なら控えた方がよいだろう。われわれは専門の立場で、依存性については心配ない、自然にやめられると自信を持って言えるが、なかには「わたしは信じない」と言う人もいる。しかしそれでも医者に来るのはなぜだろうか。何とか解決したくて医者を訪れるのだと思う。噂を信じているのだとしたら、エビデンスがある。漠然と不安になっているのだとしたら、これもエビデンスを信じてもらいたい。
薬剤不信の原因があるはずである。不快な体験があったのだろうか。見直していけばいい。周囲の誰かが抗不安薬にまつわり苦しんでいるのだろうか。それは別の病気の可能性はないか?その病気には別の薬が必要なのではないか?ひとつひとつ解きほぐしていきいたい。

 それでも心配な人はSSRI、SNRI、三環系抗うつ剤などを使えばいい。心配ならばいくつも選択枝はある。安心してもらいたい。薬剤を少量用いて体調を整え、生活全般を整えることが大切である。薬を飲んでも現実のストレスはなくならない。支え合って乗り切ることが上策である。

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抗うつ剤

SSRI ルボックス デプロメール パキシル

 Selective Serotonin Reuptake Inhibitor 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
最新世代の抗うつ剤の一つ。世界初の製剤は米国で1988年発売のプロザックである。うつ病に使用するに限らず、人生に前向きになるハッピードラッグ、性格を積極的にする薬剤として話題になった。その後製品開発が続き、日本では1999年ルボックス、デプロメール、その後パキシルと発売された。ルボックスとデプロメールは全く同一薬剤で、二社がそれぞれの名前で発売している。効果についての仮説はこうである。「うつ病・うつ状態は脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少している。SSRIを飲むとセロトニンが増えて症状が楽になる。」

 実際の臨床ではうつ病、うつ状態、パニック障害、不安性障害、社会不安障害(Social Anxiety Disorder : SAD)、全般性不安障害(Generalized Anxiety Disorder : GAD)、強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder : OCD)、統合失調症にともなううつ状態などで用いられる。現在のところSNRIと並んで第一選択薬であると思う。体質によっては三環系抗うつ剤(たとえばアモキサン、トリプタノール)、四環系抗うつ剤(たとえばテシプール、テトラミド)がよい場合もあるし、これらでないといけない場合もある。ルボックス、デプロメールは代謝酵素を阻害し、他の薬剤に影響を及ぼす。パキシルは薬剤相互作用が少ないと評価されている。
服薬時の注意点は、

  • 効果が現れるまで、約2〜4週待つ。
  • 少量から始めて、少しずつ増量する。ルボックス、デプロメールなら150〜300ミリグラムまで、パキシルなら40〜60ミリグラムまで使用する。
  • もし起こるとして最初の副作用は吐き気、胃もたれである。少量の胃薬で対処する。眠気は一週間以内に消える。
  • 再発を防ぐため、症状がよくなってもしばらくの間はくすりを続ける。症状がすっかり消えて、最低二ヶ月は飲む。徐々に増やしたのと似たペースで、徐々に減量してゼロにする。
  • 家族からの「いつまで薬に頼っているんだ」の一言が治療を振り出しに戻してしまうので、家族の理解が大切である。
  • 常習性や依存性はない。誤解をなくしたい。
  • 最後の注意点として、SSRIがあるからといって、無理をしてはいけない。SSRIを使わなくてもすむように、うつの予防に注意し、スケジュールを削り、疲れたら休む、睡眠不足と食欲不振の時には休息を心がけたい。

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SNRI トレドミン

 Serotonin Noradrenalin Reuptake Inhibitor Selective Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors 選択的セロニトニン&ノルアドレナリン再吸収阻害薬
SSRI第一号のPROZACが1988年に発売され、SNRI第一号のEffexorは1994年に発売された。成分名は"Venlafaxine"(ベンラファキシン)。日本ではトレドミン(塩酸ミルナシプラン)が認可された。脳内の神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の両方を増やし、うつ病・うつ状態を軽減すると説明されている。単純化すると、

  • セロトニンを増やしてうつ気分と不安を解消する。
  • ノルアドレナリンを増やして意欲・やる気・おっくうさを改善する。

 実際には公式通りではなく、その人の体質や性格と関係してSNRIかSSRIかその他抗うつ剤かと選択する。人種や個人により薬剤の分解酵素の割合が異なり、二次代謝産物や三次代謝産物の体内滞在時間と濃度が異なる。それにより作用・副作用の程度が異なる。注意点はSSRIとほぼ同じ。SSRIよりも後発であるが薬価は安い。

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三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤

 化学構造式を見ると環が三つある薬が三環系、四つある薬が四環系である。長らく三環系が使われ、次に四環系の時代があり、現在はSSRI、SNRIに移行している。しかし現在でも非常に貴重な薬剤である。

  • たとえばアモキサンはうつ気分に非常に有効。
  • アナフラニールは強迫性障害に非常に有用。
  • REM関連症候群にはトリプタノールが有効。
  • 意欲を出すにはトフラニールが有効。
  • テシプールは軽度の気分障害に有用。

 SSRI、SNRIと比較して多少副作用がきつい。たとえば口渇、眠気、便秘、さらに増量すると尿閉が現れるが、減量すれば完全に元に戻るので心配はない。子供の夜驚症や夜尿にトリプタリノールを用いる。最初トリプタリノールを口に入れてためらっていると舌がしびれてくる。びっくりすると思うが安全な薬なので心配しないで飲んで欲しい。

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